DeNAショッピングに出店を検討する人に向けて

DeNAショッピングに出店を検討している人向けに必要な情報をいろいろ書いてみようと
思います。良いこと悪いこと含めて知っている範囲で。


資料請求は下記からできます。
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■DeNAショッピングってどんなモールかざっくり概要を説明
モバゲーやベイスターズを運営しているDeNAがやっているショッピングモール。
基本的にはモバイルやスマートフォンに強いモールで、主には20代から30代の
ユーザーに強いモール。出店料金は月額2万くらいで楽天やヤフーストアと大差なし。

ユーザーから見たこのモールの良さは、携帯料金と一緒に商品の支払いができる
決済手段が充実していて、携帯ユーザーからすると支払いがしやすいのと、ポイントが
10%とかつく日があるので(楽天はせいぜい3%)、型番商品とかどこで買っても値段が
あまり変わらないものをこの日に買うとお得なこと。


■DeNAショッピングの取扱高と店舗数推移
DeNAショッピングの規模感だったり、最近伸びているのかどうかがわかるように、
取扱高と店舗数推移を過去の決算資料を元にグラフ化してみました。
グラフの右の目盛りが取扱高で左の目盛りが店舗数。ざっくりいうと店舗数が4000くらい、
取扱高が3ヶ月で100億強くらいなので1ヶ月に直すと35億とかそれくらい。
取扱高というのはそのモール全体でいくら売れているかという指標のこと。

ショッピングモールの取扱高は7月と12月のボーナス商戦に伸びる傾向はどのモールも
同じで、特に12月が伸びるので3Q(9月~12月のこと)の取扱高が特に高いです。
基本的に伸びてはいるので直近のガラケーからスマートフォンにユーザーが移行した
変化にも対応できたのではないかなという印象。

店舗数が過去に5000店舗くらいまで増えたのにしばらく減り続けていたのは、
おそらくですが、2006年から2007年くらいに楽天、ヤフーストアなども含め、各社が
当時、出店料が3万から5万くらいしていたのを2万円に下げたタイミングがあって、
その影響で増えた店舗がひと通り淘汰された結果だと思います。
楽天ではあまり聞いたことがありませんが、ヤフーストアも一時期無料で店舗数を
急激に増やして、その後店舗が淘汰されて店舗数を減らすみたいなことがありました。

後で詳しく書きますが、自分の商材がショッピングモールのユーザーに合っているのか
どうかはちゃんと考えたほうがいいです。どのモールに出店しても全員が成功する
わけではないので。


■DeNAショッピングの経緯
出店資料に載っていない情報で優先的に補足しておいたほうが良さげな情報として、
DeNAショッピングのできた経緯に関して簡単に書いておいたほうがよいかなと
思いましたので記載しておきます。でないと、このモールになんで若いユーザーが
多いのかとかわかりにくいと思うので。

ざっくり書くと、
ヤフオクの後追いでビッダーズというオークションサイトを始める

ヤフオクに対抗してMSNとか他のポータルサイトにコンテンツを提供する
(同じ商品で見せ方だけ変えて別サイトのように見せるやり方はここから始まったと思われる)

楽天の後追いでビッダーズにショッピング機能もつける(当時のことは創業者が記事を記載)

立ち上げた携帯オークションサイトの「モバオク」が流行って、ビッダーズもモバイルに進出

auと共同運営で、商品は同じ、見え方は違う「auショッピングモール」をオープン

モバゲーが流行って、商品は同じ、見え方は違う「モバデパ」をオープン
(モバゲーと連携をしているショッピングモール)

ソーシャルなサイトが流行って、商品は同じ、見え方は違う「mixiモール」をオープン

ビッダーズをDeNAショッピングに名称変更
という流れです。

同じ商品なのに色々なサイトに露出されるというのはオークションサイトのときからの
特徴で、若いユーザーが多いのはPCは楽天やヤフオクといった先行者がいたので
そこまで強くならず、逆にauやモバゲーから集客をするなど、主に携帯を使うユーザー
をサイトに集めてきた経緯からだと思います。

なので、DeNAショッピングに出店を検討する場合は、自分の商材がauの携帯や
モバゲーを使っているユーザーに売れるのかどうかというところを考えるとよいと思います。


■DeNAショッピングで売りやすいもの、売りにくいもの
上記のサイトの経緯を踏まえると、ある程度使っているユーザーや使うシーンが
イメージできてくると思います。具体的には
・20代から30代の携帯を主に使うユーザー
・使うシーンは主に外。電車の待ち時間とか昼休みとか車の待ち時間とか
などです。

例えば、ギャル系の服とか、アクセサリーとか、一人暮らし用の家具とかは上記のユーザー
に売れそうですよね。米とかカップ麺とかも、重いものやかさばるものを買うにはネットが
便利なので売れそうな気がします。

逆に鎧とか剣道着とかは、楽天では売れると成功事例で取り上げていたりしますが、
DeNAショッピングでは売れなそうですよね。そもそもこういうマイナーな商品は自分で
ショッピングサイトを立ち上げてやるか、楽天やヤフオクなど一番大きなサイトでやったほうが
いいと思います。


■DeNAショッピングに出店を検討する際の調査のポイント
売れそうなもの、売れなそうなものはサイトにいるユーザーや利用シーンをイメージする
ことで、ある程度類推できることを書きましたが、もう一つ方法があります。
それがDeNAショッピングに出店を具体的に検討する際に調査すべきポイントにもなるのですが、
サイト内の自分の商品を出すカテゴリーでどんな広告が出ているのかを確認するとよいです。
広告がない場合、カテゴリーの上位に表示される商品を見るのもよいです。

目立つ場所に広告を出せる会社は大体売れているところなので、それを見れば、どういう
ユーザーがいるのか大方わかります。
また、どこのモールでもそうですが、売れている会社はモール内で商品を上位表示させるように
工夫をするし、モール側としても売れている商品を上位表示させるようにするので、上位に
表示される商品をみることで、どんな商品が売れそうかどうかがわかるわけです。

ただ、1点注意すべき点は、自分の持っている商品に近いものがモールにあったからといって、
「自分の店」が売れるとは限らないということです。売れるカテゴリーというのはすべからく
競争が激しいものです。

例えばこのサイト、ざっと見るからに女性ファッションは明らかに売れてそうですが、
値段が安いだけでなく、画像も綺麗なモデルを使っていて明らかにクオリティが高いわけです。

これに対抗しようとしたら、中国の工場をコントロールできる人とコネクションを作って、
安く配送できる物流の仕組みを作って、モデル事務所と契約して人気のモデルを手配してとか
そういう流れになるわけですよ。多分このクラスの店舗は全部やってます。

ということで、モールの商品を見るのは「自分の商品を買いそうなユーザーがいるかどうか」を
確認するためであって、同種の商品を持っている会社は少ないに越したことはないです。


■DeNAショッピングの出店料金プラン

  期間キカン(ヶゲツ) 入会金ニュウカイキン 月額料金ゲツガクリョウキン 合計ゴウケイ 成約手数料セイヤクテスウリョウ 出品上限数シュッピンジョウゲンスウ
ライトプラン 12 60,000 16,500 258,000 6% 500
スタンダードプラン 12 60,000 26,800 381,600 6% 500
アドバンスド6ヶゲツ 6 60,000 56,000 396,000 5% 3,000
アドバンスド1ネン 12 60,000 50,000 660,000 5% 3,000

プランは現在4種類のようです。ライトプラン、スタンダードプランとアドバンスドプランの違いは
成約手数料と出品上限数の違いです。 出品数が500品では足りないというケースでない限り、
月商300万未満の店舗はライトプランかスタンダードプランで運営をしたほうがコストが低くなります。

ライトプランとスタンダードプラン以上(アドバンスドプラン含む)の違いはヤフーショッピングに同時
出店できるかできないかです。同じ出店をするかどうかの判断は、商品・在庫を一括管理する方法
を持っているかどうかになるかと。やってみるとわかりますが、一度に複数店舗を立ち上げるのは
かなりしんどいです。1つだけでもページの作り込みがかなり大変なのに、別々に出すよりも若干
安くなるくらいで安易に同じ出店を行うべきではないと私は思います。

また、在庫一括管理の仕組みを導入していないと、それぞれの店舗で表示上は在庫があるのに、
実は欠品を起こしていて客からクレームが来るということが頻繁に起きます。特にファッション商材
を売っている店は品切れが起きやすいので、この手のトラブルに見まわれがちになります。

DeNAショッピングの出店料金プラン全般に関して注意すべき点は3つ。
一つは、基本的に12ヶ月の契約なので、最低でも30万はコストとしてかかること。

二つ目は、手数料は6%と書いてあるが、クレジットカードやまとめてau支払い、ドコモケータイ払い
など、決済手段を導入する場合は別途4~5%手数料がかかるので基本的に手数料は10%前後で
収支の計算をしたほうがよいことです。決済手段はかなり重要で、これが使えるかどうかで
売上が全然変わったので基本的に導入したほうがよいと私は思います。
特に携帯ユーザーが多いモールなので、ユーザーが携帯料金と一緒に商品代金を支払える
まとめてau支払いとドコモケータイ払いは必須です。

三つ目は、これはプランに対してというかコストに関することですが、上記コストに加えて
人件費、もしくは自分の工数がかかることです。最初は今の業務をやりながら、モールに
出店してネットの業務もやるという人も多いと思いますが、これ、実際やってみると結構きついです。
特に最初はページを作らなければならないので負担が大きいです。出店する場合は
この点は考慮に入れておく必要があると思います。


■DeNAショッピングに出店後広告費用は必要か?
上記の初期費用やランニングコストに加えてモール内での広告費用の話。
これは扱う商材によっても変わってくると思うのであくまで私の経験した範囲での話になる
のですが、ショッピングモールに出店する最大のメリットは、なんだかんだ言って広告効果が
高いところにあるのではないかと個人的には思います。

ショッピングモール以外のサイトにもいろいろ広告を出してみたのですが、広告をクリックして
買う人の割合とか、広告出稿費用に対して実際に購入された金額とか、経験した範囲では
モールの広告のほうが割がいいです。
なので、DeNAショッピングに出店後、広告費用が必要かというと、私は必要だと思います。


■DeNAショッピングの出店に必要な条件
基本的には法人か個人事業主(開業届を出して確定申告を出している人)。
その他のケースでも対応できるケースがあったはずなので、詳細は資料請求後に
営業担当に確認すると良いと思います。


■DeNAショッピングの出店に必要な書類
DeNAショッピングの出店に必要な書類は法人か個人事業主かで内容が変わります。
【法人】
・入会申込書
・登記簿謄本(3ヶ月以内に取得したもの)
・印鑑証明書(3ヶ月以内に取得したもの)

【個人事業主】
・入会申込書
・住民票(3ヶ月以内に取得したもの)
・印鑑証明書(3ヶ月以内に取得したもの)
・確定申告書第1表


ということで、私が知っている範囲でDeNAショッピングに出店を検討している人の役に
立ちそうな情報をいろいろ書いてみましたが、資料請求をして、必要に応じて営業の
人の話を聞いてみるのもよいかもしれません。

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